刈女木湿原(がりめきしつげん)は、梨の木峠より沢づたいに4つの沼があり、典型的低層湿原で、湿原植物と山地性植物とが共生しているのが特徴です。田代明通山に位置していて、自生の植物群の種類は64種あり、上流2つの沼とその周辺は昭和51年3月に秋田県自然環境保全地域に指定されました。
早春には群生するザゼンソウの見事な花が咲き乱れ、続いてミツガシワの大群生が開花し、ミズギク、トキソウ、ミズチドリと次々に咲き、秋になるとサワギキョウやリンドウ、オオニガナ、さらにこの刈女木湿原で発見された固有種ガリメキイヌノヒゲと、初冬まで美しい花々が咲き誇ります。